名古屋大学 哲学研究室

大学院で哲学を学びたい方へ

注意: 本ページの内容は概要です。正確な出願要件・試験内容については、必ず最新の学生募集要項を確認してください。募集要項は人文学研究科のウェブサイトからダウンロードできます。

当研究室について

名大の哲学研究室では、古代ギリシアから現代に至る西洋哲学を中心に、各自が自由にテーマを選んで研究を進めることができます。プラトン研究が現代の科学哲学の研究にもなりうるし、カント哲学研究が日本の倫理思想研究にもつながる――哲学に関する問題であるかぎりは、何でも自由に勉強できる研究室です。

大学院での研究には、原典を読むための語学力が不可欠です。英語・ドイツ語・フランス語はもとより、研究テーマによってはギリシア語やラテン語の素養も求められます。こうした語学力の準備は、入学前から意識しておくとよいでしょう。

院生数はここ数年コンスタントに10名〜15名程度で、出身大学は東北、関西地方など広範な地域に及びます。近年の修士論文では、カント、フッサール、デカルト、ウィトゲンシュタイン、アリストテレス、プラトンなどが取り上げられており、心身問題をテーマとした学生もいます。

受験を考えている方へ

大学院での研究は指導教員との関係が非常に重要です。受験を考えている方は、できるだけ早い段階で希望する指導教員に連絡を取ってください。受け入れの可否や研究テーマについてのアドバイスを得ることができます。教員の連絡先はメンバーページから確認できます。

入試について

大学院入試は年に2回(第1期・第2期)実施され、一般入試と社会人入試があります。出願はインターネット出願システムで行います。

博士前期課程(修士)

一般入試は、外国語試験・専門試験(筆記)・口述試験の3つで構成されます。社会人入試では外国語試験が免除され、専門試験と口述試験のみです。

哲学分野の試験科目は以下の通りです:

論述問題では、哲学的な立場や議論を正確に理解し自らの言葉で説明する力(知識・理解力)、その議論を多角的に分析・検討する力(分析・批判的思考力)、根拠を明示しながら一貫した議論を構成する力(論理性・構成力)、そして複雑な概念を明晰に表現する力(表現力)が総合的に評価されます。唯一の正解がある問題ではなく、哲学的な思考の質が問われる試験です。日頃から哲学の原典や研究文献を丁寧に読み、自分の言葉で論じる訓練を積んでおくことが最良の準備となるでしょう。

出願時には研究計画書の提出が必要です。哲学分野では、これまでの研究内容を具体的に述べ、修士論文のテーマとの関係を明らかにしたうえで、今後の研究計画を2,000字程度の日本語で執筆し、同内容を英語でも記述することが求められます。

博士後期課程(博士)

博士後期課程の入試は口述試験のみです。修士学位論文(またはこれに代わるもの)と出身大学院の学業成績に係る試問、および課程博士学位取得候補者としての資質に係る試問が行われます。出願時には修士論文の写しと博士論文作成計画書の提出が求められます。

博士前期課程での学び

博士前期課程では、基礎基盤科目(4単位)、専門科目(16単位)、選択科目(10単位)の計30単位を修得します。修了要件の詳細は便覧を確認してください。

基礎基盤科目として「人文学基礎」「リサーチ・倫理・情報リテラシー」が必修です。選択必修科目には「応用倫理学基礎演習」「デジタル人文学研究」などがあります。

演習

哲学分野の学びの中心は各教員の演習です。哲学のテクストを読解し、高度な哲学的議論を行います。学部生と合同で行われる授業もあり、学部の演習よりもさらに深い水準での討論が求められます。

これに加えて、哲学セミナー(隔週の発表演習)への出席が要請されます。哲学セミナーでは自分の専門に限らず、哲学の他分野の研究にも触れることになり、幅広い視野を養う場となっています。

修士論文

修士論文の執筆は指導教員との個別指導を中心に進めていきます。正規の授業のほかに、修士論文作成に向けて年数回の研究発表をする機会があり、教員や他の院生たちと忌憚なく論じあうことによって論文を練り上げていくことができます。

博士後期課程での学び

博士後期課程でも、自分の専門に近い各教員の演習への出席と哲学セミナーへの参加が要請されます。博士論文の執筆は指導教員との個別指導を軸に進めていきます。

全国学会での発表が強く勧められ、発表の予行演習を兼ねた研究会が適宜もたれています。これらの研究活動が課程博士論文(後期課程入・進学後6年以内に提出)へと収斂されることになります。

なお、当研究室は中部哲学会名古屋大学哲学会の二つの事務局となっており、多くの院生がその機関誌に投稿するなど、学会運営に参画しています。

参考リンク