名古屋大学 哲学研究室
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博士後期課程

菊岡 佑耶(KIKUOKA Yuya)

(D1)

西洋古代哲学史

様々な大学を転々としてきました。その中で常に興味を占めていたのは、西洋の古典的幸福論です。それを完成させたのはトマス・アクィナスかもしれません。しかし、キリスト教思想には三位一体、処女懐胎、キリストの復活など受け取り方が困難な、あまりにも高度な箇所があります。そこで私はそれらの「神秘」は今後に取っておいて、キリスト教以前の哲学者、プラトンを対象に幸福論に関してどこまでのことが言えるのかを研究テーマとしています。

具体的にはプラトン『法律』を研究対象とし、第10巻で述べられる神学(ないし宇宙論)と各巻に見られる習慣論を総合的に解釈する道筋を研究しています。また、プラトンの神理解に対する解釈しだいでは、プラトンの法思想を自然法論的に解釈できる道が開ける可能性がありますので、ゆっくりしたペースではありますがキケロからヴィトリアまでの自然法論史についても学習しております(一緒に学んでくれる方募集中です)。

プラトン『法律』は、飲酒の是非から始まり、芸術論、体育論、国制論、経済論、結婚論、養育論、法制論などとテーマが広がり、さらに哲学的にも習慣形成の問題、アクラシアの問題、徳の問題、第一原因とは何かという問題、神の存在証明などが行われており、多種多様な内容があります。それゆえ、広く様々な方々と対話していきたいと考えております。よろしくお願いします。